養豚業でHACCPを導入するメリット

養豚関連産業に従事している黒木です。

食の安全・安心の観点から、今後養豚産業でもHACCP(ハセップ)を導入するところが増えると思います。ハセップとは、作業工程をマニュアル化し、品質を管理する方法のこと(正確には品質の管理ではなく、プロセスの管理ですが。。)

パッカーや食品販売業者からの要請も昨今強くなっています。しかし、マニュアルの作成・遵守・チェックという事務作業は、肉体労働がベースの養豚産業ではあまり好かれないだろうと思われます。面倒くさい、、その一言に尽きますね。

それでも経営者サイドから見た場合、ハセップ導入には多大なメリットがあると思います。それは、人的管理ができるようになるということ。ハセップとは作業の管理であるより、人の管理手法という側面があるからです。掃除のやり方、エサのやり方、薬の使い方など、どれをとっても、担当者の感覚で作業をしている側面があります。これをマニュアルで規定し、遵守させることで、品質管理を一定に近づけることが可能になります。

生き物相手の仕事なので、個人の能力に頼る側面も多いのですが、それだと優秀な人とそうでない人とのギャップが大きくなってしまいます。ハセップというマニュアルでスタッフ管理をする、ハセップ導入の一つのメリットと思われます。

黒木