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多産系とFX

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

最近は多産系の種豚を導入するところも増えているようです。年間30頭離乳なども実現可能なレベルとのこと。素晴らしい成績を上げているのは羨ましい限りですが、これらの農家は儲かっているのでしょうか。

 

高額な種豚を導入すれば、成績は良くなるでしょう。それによって、利益は上がるのか。そこのところを知りたいと思っています。多産ということは分娩時に母豚に負荷がかかるということですし、乳の出かたにも影響するでしょう。ハイパフォーマンスの母豚を導入するということは、母豚の耐用年数も考慮すべきでしょう。酷使された母豚は、早くに廃豚になる可能性がないかどうか。

 

多く生まれた子豚用にミルキーフィーダーを用意することも必要でしょう。多産系の導入は、多産系用の設備投資が必要になるということ。最終的な収支はどうなるのか。

 

FXという為替の取引手法があります。円を売ってドルを買ったり、その逆をしたり。通貨間の差益で利ザヤをあげる投資手法です。主婦が何億も儲けて脱税するなど、話題になりました。FX最大のポイントは、レバレッジを効かせられること。1万円の投資をして、仮に10%の利益を出せれば、1万1千円になります。これにレバレッジを10倍にすれば、1万円でもって、10万円の投資ができることになり、利益は千円でなく、10万円の10%である1万円になります。証券会社にお金を借りて(レバレッジ)、バクチを打つことと言い換えてもいいでしょう。

 

多産系の導入とはリバレッジを効かせることのように思えます。3倍高い母豚を導入して、3倍の利益を出すこと。        しかしながら、豚舎のスペースが限られているため、現在の設備で多産系を導入すれば、母豚数を減頭せざるを得ないでしょう。そうすると利益額は以前と変わらないかもしれません。養豚産業は設備産業。スペースの制限がある以上、ある一定の豚しか収容できません。FXであればレバレッジを効かせて、大きく勝負できるかもしれませんが、養豚産業では、レバレッジをかけてもスペースに限界があるため、飼養頭数を調整する必要があります。

 

やはりポイントは、多産系の導入でどの程度利益率が改善するか、ここにあるように思います。

 

黒木