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儲かっている農場

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

儲かっている農場とそうでない農場はどこで分岐するのでしょうか。

 

まず前提として、普通に養豚場を経営すれば、それなりに食っていける業界だろうと思います。牛ほどでないにせよ補助金もあるし、どの程度機能しているかはともかく、差額関税制度もあります。相場に左右されますが、逆にいえば相場がよければ、ご祝儀相場になります。この2~3年の好相場で絶好調の農場も多いでしょう。

 

そうはいっても儲かる農場の一方で、倒産、売却、卒業へと向かう農場もあります。儲かる農場はこれという得意技を持っているように感じます。たとえば、エサが到着する港から遠い農場と近い農場では、最初からハンディがあります。当然港から近い農場のほうが、エサの輸送コストがかかりません。反対に、港から遠い内陸部などでは、輸送コストが上乗せされるため、スタート地点でハンディを負っています。単純な比較はできないかもしれませんが、鹿島港に近い茨城の生産者は、内陸の栃木の生産者より優位にたっているように思います。

 

エリアの特性はあるにせよ、不利なエリアでも十分儲かっている農場もあります。たとえば、規模拡大によるスケールメリットで勝負するイケイケの大規模農場、設備投資をし続け節税効果を狙う農場、夏場対策を徹底し、通常種付けがうまくいかない夏に繁殖成績を上げる農場などなど。得意技を駆使しているように思います。

 

他方、儲かっていない農場の儲かっていない理由はさまざまでしょう。本来、投資にまわすべき資金を適切にプールしてこなかった農場もあるかと思います。投資して得た利益を使うべきなので、先に利益に使ってしまい、投資に回す資金が枯渇する農場など。

 

いずれにせよ、儲かっていない農場には得意技がないような気がします。どこで儲けるか、そこを明らかにできれば、勝負どころがみえてくるように思います。

 

黒木