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高級豚肉と普通の豚肉

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚農家にとって、自農場の豚肉をブランド化するか、一般に流通する豚肉にするか、最初の判断があります。高付加価値を目指して、いろいろお金をかけてブランド化しても、コストに見合う価格をつけてもらえるか、わかりません。では、ブランド名のない普通の豚肉を生産したほうがいいでしょうか。

 

私自身は、普通の豚肉の生産を選びます。そもそも豚肉は日用品であり、牛肉のような特別感のある肉ではありません。火を入れて、加工して、使用するのが豚肉です。しゃぶしゃぶのような食べ方は店で食べるのでないかぎり、自宅ではしません。生姜焼きや炒め物などなど、普段使いできるのが豚肉です。

 

その意味では、牛肉より鶏肉に近い存在です。鶏のから揚げのような定番料理は、豚肉の場合、とんかつや生姜焼きなどでしょうか。日常的に食されるのが、私にとっての豚肉です。豚肉は中華料理によく使用されることからわかるように、加工や味付けして食すのに適しています。

 

高級な豚肉を消費したいという人もいるでしょうが、それほど数が多いとは思えません。価格に転嫁できるのであれば、ブランド化もいいですが、ブランド化したほうがより儲かるかといえば、わかりません。普通に消費される普通の豚肉を生産すること、それも一つのゴールです。

 

最近は、貧困の問題が話題になっています。高級な豚肉もいいですが、貧困家庭に良質な豚肉を適正価格で届けるのも正解でしょう。

 

黒木