言葉にすること

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚場の仕事は肉体労働が中心です。何をどのようにすればいいのか、実際に体を動かし、説明することも多いでしょう。言葉で説明するのが難しい作業もあります。しかし、相手が理解できるように仕事内容を言語化することこそ、仕事の本質のように思います。

 

たとえば、右足を前に出す、次に左足を前に出す、また右足を前に出す、、という一連の作業は、要するに歩くということです。歩くという目的を言語にすることによって初めて、作業・行動の意味がわかります。意味が理解できればあとは簡単です。次からは「歩く」という指示を出せば済むわけです。そのように行動の意味を理解できた人間が、作業ではなく、仕事をする人でしょう。

 

呑み込みのいい人間やできるといわれる人は、このような言語化ができる人のように思います。養豚場の作業は労働ではありますが、同時に仕事ではないでしょうか。自分の作業を言葉にすること、それは仕事そのものだと思います。

 

黒木