ウインドレス豚舎はすべてを解決するか

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

これから豚舎を建てる場合、ウインドレス豚舎になることが多いでしょう。空調や照明などを自動で管理するため、豚舎の管理を合理化できることになるでしょう。古くからのカーテン豚舎の農場からみると非常に羨ましいシステムです。

 

しかしながら、ウインドレスにした豚舎でも、事故は起きます。事故率が以前とあまり変わらないケースなども場合によってはあるようです。結局のところ、システムで省力化できる部分もありますが、豚の管理という一点では、人間の観察力や対応力がものをいうのです。すべてが自動で管理されているので、たとえば空調なども完璧かといえば、必ずしもそうでないこともあるでしょう。そうした時にいち早く気付いて、換気を調整したりすることができる人が、管理上手な人です。

 

ある農場経営者がいっていましたが、管理が上手いスタッフはウインドレス豚舎でもカーテン豚舎でも管理が上手いとのこと。弘法筆を選ばず、のようです。ウインドレス豚舎だから大丈夫なはずと考えるのでなく、調子の悪い豚がいないか、常に観察をすることが肝要です。

 

黒木