365分の1のために

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

この業界にはさまざまな営業マンが出入りします。用事のあるときもあればそうでもないときもあります。仮に10回訪問があったとして、本当に重要な訪問は1回ぐらいではないでしょうか。月に1回程度訪問するなら、12か月に1回の計算、延べ日数では365日分の1日の確率になります。では残りの364日に訪問する必要はないでしょうか。

 

本当に重要な訪問、ビッグチャンスというのは非常に限定的なものです。ほとんどは空振りでしょう。では何のために364日準備をし、訪問を重ねるのか。その理由はチャンスがいつ来るのかわからないから、だと思います。大したことのない製品でも、ある時点でものすごく必要とされる瞬間があります。たとえば急な疾病があった時、適切な薬剤を提案できれば、たとえ古い製品であっても売れる可能性があります。しかし、普段訪問や準備していないと、このタイミングが読めないものです。ですので、空振りの訪問を続ける理由があるのでしょう。

 

営業、特にルート営業は、椅子取りゲームをしているようなものです。座るタイミングがいつ来るかわからないので、とりあえずグルグル回って、ウォームアップをし続ける。座るというチャンスが来た時に座るためには、空振りし続けなければなりません。とはいえ、365分の364日はリラックスして、脱力してもかまわないでしょう。いつも全力でいたら本人も疲れるでしょうし、聞いてる方も疲れます。365分の1に100%の力を発揮できるのが、優れた営業マンだと思います。

 

黒木