会社とはどのような生き物か

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚場には、企業養豚もあれば、家族経営の養豚場もあります。規模の大小は、組織形態に大いに影響を与えます。家族経営の養豚場が大きくなったものが企業養豚、では決してないと私は考えています。企業養豚とはいかなる存在でしょうか。

 

企業は法人とも呼ばれます。法人とは組織という抽象的な存在を人間に模したものですが、法人は個人の感情とは異なる生命を持った生き物だと思います。根本的に、会社は会社を守るために存在しており、会社員を守ってくれるわけではないでしょう。リストラという新陳代謝を実行できるのは、会社が会社員のために存在しているわけではなく、会社のために存在しているからだと思います。

 

別の見方をすると、会社とは警察組織ではなく、公安警察だと思います。何か悪いことをした人を取り締まるのが警察だとすれば、公安は悪いことをしそうな人を取り締まる組織です。会社では、あからさまな横領でもしない限り、誰かを首にすることは難しいと思われます。しかし、この人を首にしようとターゲットを決めたときにあらさがしをする生き物だということです。

 

このような見方からすると、会社との付き合い方も変わってくるでしょう。いつリストラされるか、びくびくする必要はないからです。パフォーマンスの悪い人間をリストラするのでなく、組織にふさわしくない社員をクビにするのが会社という組織だからです。なので、会社とは堂々と渡り合えばいいのです。何をしていようがしていまいが、首にされるときは首になるのが会社組織というものですから。

 

適度な距離感を持って会社と付き合うのが賢いやり方だと思います。

 

 

黒木