仕事の優先順位のつけ方

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

優先順位をつけて業務を遂行せよ、とはよく聞かれる物言いです。いわく、緊急性×重要性を掛け算して、重要性が高く緊急性が高い案件を最優先に、緊急性も重要性も低い案件を最後に、という具合です。しかし、このようなことは本当に可能でしょうか。

 

いろいろ抱えている案件のどれが重要か、そう簡単に判断がつくとは思えません。そもそも優先順位がつけられなくて困っている従業員というのは、その仕事が全体の中でどの程度重要かわかっていないから、迷っている状態です。もっとも仕事を命じる側も同様でしょう。たとえば上長が重要だと考えていることが本当に会社にとって重要かはわかりません。皆、手探りで仕事している要素も多いものです。

 

ではどのように優先順位をつけるか。私自身の基準は簡単です。やりやすいものから手を付けます。素早く処理できるもの、あまり頭を使わないもの、身体を動かすもの、これらを優先して業務を遂行します。不思議なもので、身体を動かしていると、頭も整理されてきます。優先順位がわからないものというのは、大した優先順位がないものだということに気づいてきます。

 

優先順位がわからい仕事は、あみだくじで優先順位を決めてもいいように思っています。大事なことは優先順位でなく、仕事をできるだけ効率よく終わらせることなので、順番はどうでもいいのです。迷っている時間が一番もったいないのです。そんな時間があれば、何でもいいので、作業をしていたほうが有益です。

 

米大統領の仕事なら、優先順位が重要かもしれません。しかし、少なくとも通常の仕事には、そのレベルの優先順位は存在するとは思えません。

 

受験勉強で、どの教科から手を付けるべきか、迷っている学生にどのようにアドバイスすればいいでしょうか。英語からスタートしても、数学からスタートしても、どちらでもいいでしょう。しかし、何から始めるべきかで1時間も熟考していたら、問題でしょう。「なんでもいいかから早くやって、早く寝ろ」といいたくなります。

 

黒木