サラリーマンを卒業して、何ができるか

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

サラリーマンというのは不思議な職業です。たとえば寿司職人であれば、仮に60歳で定年を迎え仕事を辞めたとしても、家族や友人、近所の人に寿司をふるまって喜ばれることもあるでしょう。あるいは、内装業の人であれば、家の修理や、リフォーム、修繕のアドバイスなど、家族の役に立つ場面もあるでしょう。他方、サラリーマンは仕事を辞めたら何ができるのでしょう。

 

たとえばサラリーマンを40年近く続けたとして、身につくスキルは何でしょう。案外思い浮かばないものです。というか、ないのかもしれません。たとえばPDCAサイクルというのは、業務改善のプロセスであり、サラリーマン社会ではよく聞く単語です。しかし、これは日常生活でどのように役に立つのでしょうか。PDCAサイクルで業務改善プロセスを論じるよりも、上手な掃除の仕方とか、美味しい料理の作り方のほうが、家族に喜ばれるでしょう。理屈より、実際に日常生活に役に立つことが重要だと思います。

 

サラリーマンはお金を稼ぐ手段としては、安定しており、いいかもしれません。しかし、60歳を過ぎたときのことを考え、自分が家族や友人、地域社会に何が貢献できるか、考えておいたほうがいいかもしれません。副業もいいですが、それよりも直接的に役に立つ、必要とされる人間になる訓練を、定年前に始めておいたほうがいいと思います。

 

養豚場で働き、安定した収入を得ている間に、料理学校に通い、第二の人生の準備を始めたほうがいいのかもしれません。そこで得た料理のスキルを活かし、子ども食堂など開いてみたら、皆に喜ばれそうです。

 

黒木