残業を撲滅するには

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚業においては、過剰な残業は多くないかもしれません。9時~17時など、労働時間がはっきり決まっており、また、トラブルなどでもない限り、そのまま帰宅できることが多いように思います。

 

オフィス勤めの会社では、残業を減らすために、ノー残業デーを設定したり、夜9時以降に電源を落とし、強制的に帰宅させるような企業もあるようです。このような試みは大いに推奨されるべきでしょう。

                

ただ、ノー残業デーを設けても、その他の日に業務負荷がかかれば、あまり意味はないかもしれません。また、21時に消灯しても、自宅で持ち帰って仕事をすればあまり意味はないでしょう。オフィスワークでの残業防止策としては、メールサーバーの停止も有効な手段だと思います。現代の仕事はほとんどがメールやwebで行われます。このインフラを断ち切ることで、残業ができない状況を作り上げるのです。

 

ホリエモンは、現代の仕事上のコミュニケーションは電話ではなく、メールやチャットでするべきだと述べ、少し騒動になったようです。たとえ隣の席の人に相談する場合でも話しかけるのでなく、メールを出すべきという意見もあります。時間の有効活用という意味合いだと思いますが、であれば、現代のライフラインであるメールサーバーを断絶することで、業務をできなくしてしまうのは有効な手段かもしれません。

 

養豚産業ではあまりなじみがないかもしれない残業ですが、一般に大きな問題になっています。残業などしなくてすむように、効率的な業務遂行を実施したいと思います。

 

 

黒木

養豚と旅

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚業は地場産業の側面が強いといえます。複数の土地に養豚場を所有している経営者もいますが、多くの場合、地元で経営することが多いでしょう。地元で仕事をするため、出張や視察などで県外や海外に行く機会は、どちらかといえば多くないかもしれません。ましてや、プライベートでの旅行などは、なかなか行く機会がないようです。

 

知らない土地や海外に旅することは、自身の見聞や経験を広げたり、深めたりするのに役立ちます。養豚場ではどんなにもっともらしいことを言っていても、海外のホテルでオタオタする人もいるでしょう。海外のゲストが来た時に、臆することなく、対応できる人物であってこそ、TPPやEPA(日本と欧州連合(EU)の経済連携協定)で、相手と堂々と渡り合うことができると思います。

 

英語ができる/できないというより、異文化経験をこなすほうがより重要です。他県や海外の同業者と話すときでも、相手を知っていることはメリットになります。

 

年齢とともに保守的になりがちですが、旅に出ることは自分の可能性を広げてくれます。この夏は有給休暇を取得して、旅先でいろいろな経験をすることをお勧めします。また、そのような申し出を快く受け入れる養豚場であってほしいと思います。

 

 

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会議の作法

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

規模の大小はあっても、養豚場でも会議は行われるでしょう。定期的な会議もあれば、突発的な会議もあります。作業の改善事例や、成功事例のシェアなど、いろいろな会議が開かれます。養豚場ではいつも肉体労働しているだけではなく、当然、会議において各種議題を議論します。

 

誰もが自由に発言できる会議もあれば、何かいうと否定されたり、不穏当なことをいわないようにさせようとする上司もいるでしょう。フラットで自由な議論の場でなく、無言の同調圧力が支配している会議空間もあるでしょう。このような会議を生み出しているのは、もちろん、働きづらい職場環境です。会議以前に重苦しい職場を何とかすべきです。重苦しい職場から重苦しい会議が生まれます。

 

また、会議は本音をぶつけ合う場でもないでしょう。本能に基づいて本音をぶつけ合えば、仕事はできるだけしたくない、もっと給料が欲しい、なるべく面倒なことはしたくない、、などの気持ちが出ることになるかもしれません。会議とは、本質的に建て前を議論しあう場だと思います。建て前とは理念、理想のこと。どのような職場にしたいか、従業員満足度を高めるために何をすべきか、より儲けるためには何をすべきか、そのような理念を議論する場です。

 

議論された理想に基づいて、次にどのように実現できるか、そのプロセスを検討します。理想実現の手順は一見難しそうに思えますが、本当に難しいのは理念をつくることだと思います。自分の養豚場が何を目指すのかを言語化でき、視覚化できれば、実現のプロセスというものはそれほど難しくないのではないでしょうか。

 

理念を磨くのは知性と感性だと思います。そのためには、さまざまな本を読んだり、経験を積むことも必要でしょう。建て前は本能とは異なり、後天的に磨くことができるのです。建て前を議論できる養豚場は、いい職場のように思えます。

 

 

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PRRSとの距離感

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚場の疾病の中で、ずっと問題になっている疾病の一つは、PRRSでしょう。豚繁殖・呼吸障害症候群(Porcine reproductive and respiratory syndrome:PRRS)といわれ、主に繁殖障害や肥育での呼吸器障害(ヘコヘコ病)が症状です。しかし、最大の問題は、疾病と戦うマクロファージという免役機関をダメにし、他の疾病との複合感染を誘発する病気のもとになる点でしょう。

 

この病ついてはさまざまな獣医や研究機関が研究しており、未だに解明されない部分も多い疾病です。株が変異するという特徴を持ち、対策が難しい疾病の一つです。

 

PRRS対策としては、馴致をしたり、ワクチンを母豚や子豚に使用したり、しっかり消毒する、バイオセキュリティを強化するなどさまざまありますが、これさえしておけばという方法が現時点で確率していないようです。

 

現時点でできる上記の様々な対策も重要ですが、あまり神経質にならないことも必要かもしれません。PRRS陰性化を実現したとしても、バイオセキュリティなどに投資しすぎて、倒産したのでは本末転倒です。PRRSは陰性になっても、また何かのきっかけで陽性になることもあるようです。PRRS陰性化が農場の目的でなく、儲けを出すことが養豚場の目的だと思います。

 

PRRS対策のためには、むしろ他の疾病対策のほうが先かもしれません。サーコやマイコは各メーカーからワクチンがでており、一定の効果を期待できるようです。複合感染のもとになるこれらの免疫疾患系の疾病をコントロールすることで、PRRSの動きをコントロールできれば、まずは第一段階の対策として有効でしょう。

 

PRRS対策そのものも重要ですが、同時にPRRS以外の疾病をコントロールすることも有効だと思われます。

 

 

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豚価上昇の波に乗るには

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚場の多くは相対取引を行っており、市場に出すほうが少数派かもしれません。相対取引では常に一定の価格で取引できるので、生産者側と購入側との間で安定した取引を可能にします。その反面、豚価が上昇しても、その恩恵にタイミングよく預かることは難しいでしょう。また、市場での豚価は相対取引のレートに影響を与えます。業界関係者は、豚価に常に気を配っているでしょう。

 

では豚価はどのような要因で上昇するのでしょうか。原因の特定というのは非常に難しいものですし、たいていはさまざまな要因が相まって決まるのでしょう。しかし、大きな傾向はあります。まず基本的なことですが、と畜頭数が減れば、豚価は上昇します。ではどのようなときに屠畜頭数は減るのか。

 

この2~30年の豚価の動きをみると、上昇要因は大きく分けて2つあります。

 

  1. BSEなど、豚肉相場以外の外部要因
  2. PEDやPCV2、口蹄疫などの疾病による生産減

 

2つのうち、①の外部要因は、生産者がコントロールすることができないでしょう。生産者にできることは②の疾病対策に注力することです。疾病対策を徹底できれば、屠畜頭数が減った場合でも、儲けることができる。。

 

薬でコントロールできる疾病は差を生みません。たとえばサーコワクチンの使用により、農場でサーコをコントロールできるようになりました。今後、この疾病が豚価に影響を与えることはあまりないかもしれません。しかし、PEDのように有効な手段が限られている場合、この疾病をコントロールできるか、できないかは豚価に大きな影響を与えます。

 

他の生産者が生産減に陥っている時に、定時定量出荷できることこそ、豚価の波に乗ることです。薬に頼れない疾病をコントロールできる生産者が、強い生産者といえるかもしれません。

 

 

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薬屋の仕事

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚場に出入りする営業の人たちは、普段どのような仕事をしているか、疑問に思ったことはないでしょうか。養豚場では基本肉体労働の作業の対価として、給与が支払われます。それに対し、営業マンは時々きては、茶飲み話をしたり、仕事の話をしたり、しなかったり。。彼らは客と会っている時以外はどのようなことをしているのでしょうか。

 

たとえば薬屋の仕事を例にとると、営業の仕事とは、顧客の課題解決に役立つ情報を提供し、薬というツールを紹介します。これが仕事の中心です。しかし、これ以外にもさまざまな仕事があります。顧客からの要望などを会社に伝えるのも重要な仕事です。このような講師の講演を聞きたい、もっと薬の瓶を改良できないかなど。担当地域の営業だけでなく、マーケティング活動も行っています。

 

仕事の半分は純粋な営業活動ですが、それ以外の内勤業務もあります。具体的には、顧客との面談時の資料用意、勉強会の準備、社内へのテリトリーレポート作成などなど。もちろん、最新情報や海外の情報などを常にインプットするように自習も求められます。

 

これらは平時の業務ですが、これ以外で重要なのが、非常時の対応です。薬の副作用が出た場合、報告・届出の義務があります。このときばかりは、通常の業務を放り出してでも、急ぎ駆けつけ対応し、状況をレポートする必要があります。たまに、営業マンが面談の延期を求めてきた場合、もしかしらこういう活動をしているのかもしれません。

 

また、欠品などがあった場合は、頭を下げに回ることも仕事です。もっとも心苦しい仕事の一つでしょう。

 

営業は花形のように見えるかもしれませんが、案外地味なものです。このような人たちが、養豚産業に関わっています。

 

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信用出来るセールスマンの見分け方

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

信用できる営業マンとそうでない営業がいます。にこやかにしていても、客先を離れたら、売り上げのことしか頭にない営業もいます。にこやかにもっともらしいことを言いながら、客先を離れると「早くクロージングをかけろ(買ってもらうこと)」という上司もいます。

 

どの営業から買っても製品は製品ですが、できれば気持ちよく取引したいものです。信用できる営業マンは、自社のいい情報だけでなく、悪い情報も提供してくれます。場合によっては他社の製品を勧める場合すらあります。しかし、中には、意図的にこのような手法にでてくる営業もいるので、注意が必要です。自社の製品でなく、他社の製品を推奨することで、顧客の信用を得ようというものです。

 

ではどのような営業が信用できるのでしょうか。一言でいえば、客が理解できるように説明してくれる営業を私は信用します。器材にしろ、薬にしろ、営業マンの説明が要領を得ないことがあります。よくわからないので、人間性を信用して購入するのですが、これは感心しません。なぜなら、人間性を信用するためには、理解できる説明が前提だからです。説明を理解できないので、人間性を信用して買うというのは本末転倒です。

 

たとえば、一般に保険商品というのは複雑なものだと思われており、そのため、営業マンを信用して取引するケースも多いかと思います。しかし、これは危険な行為だと思います。説明が理解できなければ、理解できるまで説明させるべきだし、理解できない説明をする営業マンというのは、たいていの場合、自分自身の頭が整理されていないものです。このような1流でない営業マンと取引すると、いざというときにトラブルになる可能性があります。自分が理解できないものを売るセールスマンとはかかわらないほうがいいでしょう。

 

自分が理解できないのを棚に上げ、理解できない顧客側に問題があるかのようにふるまうセールスもいます。すぐに、お引き取り願うべきでしょう。

 

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