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有給休暇と人材募集

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

日本では有給休暇を取りづらいという話があります。これに対し、欧米では、夏休みなどに2週間以上の長期休暇を取得してリフレッシュするという話もあります。休暇の取得という点では、日本は欧米各国に大きく遅れている後進国だと思います。働いても、遊ぶ時間がなければ、生きているためだけの労働でしかありません。私は欧米が全体として必ずしもすぐれているとは思いませんが、有給休暇の消化という点では、我々は明らかに後進国でしょう。2週間以上の有給休暇を取得できる体制になっていない日本企業が、海外の企業と対等に戦える気がしません。休暇時のリソースの確保や連絡体制などなど、つまるところ、危機管理に繋がる話だと考えています。

 

長期休暇を取得するためには、休んだ人の分の仕事を誰かが代替する必要があります。そのためには、業務のマニュアル化が必要になります。養豚場の場合、この点で、ハセップなどを活用できればさらに有効でしょう(実際にハセップのマニュアルで作業が進むかといえば、疑問ですが、、)。マニュアルと人の確保で2週間の休暇が取得できるように、組織を形作っていくべきだと思います。

 

なぜこのような話をするかといえば、養豚場で人材を募集しようとしても、昨今は人集めが特に難しい状況です。給与水準が変わらなければ、コンビニなど、他業界に人材を持って行かれます。作業が大変、ニオイが嫌、、基本的にこの産業はハンディキャップを負っています。そういう状況下で、2週間の有給休暇取得ができる養豚場であれば、応募者にとって魅力になるでしょう。そのような福利厚生を考えるべき時期にきていると思います。

 

そのためには、まず場長や管理職が率先して有給休暇取得する必要があります。有給休暇取得を推進する立場の人間が有給休暇を取得していなければ、説得力がありません。休むことも仕事である、そのことのお手本を示す必要があります。休める環境づくりを実現できる職場でなければ、人は定着しないように思います。

 

生き物相手の商売で、長期休暇などとれるわけがない、という意見には次のように反論したいと思います。10年前に年間30頭離乳が実現できると思っていましたか、と。多産系の導入にはお金がかかりますが、有給休暇消化の仕組みづくりには、それほどお金は発生しないでしょう。他の農場と同じことをやっていれば、同じ結果が出ます。他人と違う行動をするから、違う結果がでるのではないでしょうか。

 

 

黒木