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アメリカから学ぶもの

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

アメリカのPED(豚流行性下痢)はだいぶ治まってきているようです。夏に向けてウィルスの活動が弱まったのか、詳細はわかりませんが、まずはそのような状況です。

 

それにしても、2年ちょっと前に突如大流行したPEDに、この業界はさんざん振り回されたきたと思います。これは日本もアメリカも同様の状況です。3サイトが確立されているような先進的なシステムで、疾病対策という意味では日本よりも進んでいると思われていたアメリカでさえ、ほとんどなすすべがないまま大流行になったのです。

 

このような状況を踏まえて、アメリカから何か学ぶことがあるか、というふうに考える人もいるかもしれません。確かにPED対策という観点では学ぶことがないかもしれません。それでも、私自身はアメリカに行って、実際に養豚場や豚のエサともなる穀物畑をみてみたいと思っています。スミスフィールドなど母豚数90万頭規模の農場のスケール感をみてみたいと思うし、それよりもさらにスケールの大きい広大なトウモロコシ畑をみてみたい。結局のところ養豚産業は、穀物産業のごくごく小さな一部ではないかという思いが消えません。巨大なトウモロコシ畑の片隅にポツンと建っている養豚場、私の勝手なイメージが実際にあっているのか、みてみたいのです。

 

PEDの大流行を許したアメリカから学ぶものがないという意見があります。しかし、学ぶことがすべてだとは思いません。頭で理解することだけでなく、五感で感じることも同じくらい重要だと思います。グランドキャニオンの壮大な光景から学ぶことは、おそらくないでしょう。しかし、そのスケール感を体験すれば、おそらく感動するでしょう。巨大な養豚場とそれをはるかに上回る広大な穀物畑から感じることは大いにあると思っています。

  

黒木