儲けどころ

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚農家の収入源は豚を出荷することで得られます。豚に飼料を与え、大きくして出荷して収入を得ます。しかし、それ以外にもさまざまな収入が可能です。肉の販売やレストランなどを除いてもさまざまな収入の手段があります。

 

たとえば講演会の講師の依頼を受ければ、謝礼が発生します。獣医師や生産農家含め、講演料がなかなかの収入源になっている方もいるでしょう。ほかに、雑誌など各種媒体での原稿料などもあります。さらに、本を出版すれば、印税収入も入ります。ブログなども、人気が出ればいい広告収入になりそうです。

 

農場を研修施設として提供した場合、研修費用という形の収入源もあるでしょう。養豚関連産業の新人や大学生の実習、製薬会社や飼料メーカーなどの研修施設として、機能するケースもあります。研修用のビデオ撮影会場として養豚場を提供できれば、これも収入源になるでしょう。

 

今後は、農泊のような、観光+体験+宿泊のような組み合わせもでてくるかもしれません。日本人のみならず、外国人が日本の田舎にステイして、養豚場の作業体験をするファームステイもありえます。夜は当然豚シャブや豚カツなどの豚料理を中心に、田舎の特産物なども提供されるでしょう。農泊などは、大手農場よりも庭先養豚のほうが都合がよさそうです。

 

生産農家にとって豚を出荷することが収入のメインとしても、儲けどころは一つではありません。いろいろなビジネスチャンスがあります。豚価が大幅に下がる時代がきても、上記のような副収入がある養豚場は生き残っていけそうです。その場合、養豚場は生産農場というよりも、実験農場という位置づけになるかもしれません。

 

 

黒木