カイゼンの倫理

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

カイゼンといえば、トヨタが一躍有名にした生産方式で、徹底的に無駄を省く生産プロセスのことです。今では海外でも「Kaizen」として通用することもあるようです。

 

この業界でも、業務効率化をカイゼンとして取り組む農場もあるようです。というより、ほとんどの農場でカイゼンは日々行われているでしょう。

 

農場内でのカイゼンは大いにすべきですが、外部の取引先に対して、カイゼンを要求するのはどうでしょうか。顧客として、取引先にサービス向上を要求するのは当然でしょう。しかし、度を越えた要求は恨み・辛みを買うだけになる可能性があります。自らが管理できる部分についてカイゼンするのは大いに結構ですが、外部に対して、過剰にカイゼンを要求するのは、ある程度自制する必要があるかもしれません。

 

たとえばAmazonヤマト運輸に対してカイゼンを求めるということは、すなわち圧倒的に強い立場の顧客が取引先にサービス向上を求めるということです。お互いが共存できるように協力しあうことも重要でしょう。カイゼンの論理は社内に適用すべきであり、社外にはカイゼンの倫理で対応するやさしさがあってもいいと思います。

 

黒木