厚い福利厚生は社員を幸福にするか

養豚関連産業に従事している黒木です。

 

養豚業界での福利厚生は社会保険料や退職金制度など、通常のパッケージでカバーされるケースが多いでしょう。手厚い養豚場では、寮や住宅補助、食費補助などもあるところもあるかもしれません。給与が同じであれば福利厚生は厚いほうがいいと思いますが、どうでしょうか。

 

福利厚生を含め、すべてを給与としてまるっと渡した場合、制度がシンプルなのはいいのですが、税金が高くなります。これに対し、給与の代わりに住宅補助として提供した場合などは、経費扱いとなることがあります。これにより節税効果が高くなり、従業員の持ち分が増え、満足度が高まります。福利厚生を充実させることのいい点です。ただし、その分会社からは住居について、場所や予算など一定の制約を受けることになるでしょう。

 

他方、厚すぎる福利厚生は、転職の際に大きなブレーキとなるでしょう。会社側からすれば、社員を転職から踏みとどまらせるいい手段になるかもしれませんが、人材の活発な流通という意味では、停滞します。人はすでに持っている権利や権益を手放す際には、大きな抵抗を感じるようです。しかし、それによって新しいチャレンジを踏みとどまることは本末転倒のような気がします。

 

時に損切りする勇気も必要です。自身の目標やゴールをしっかりと見定め、場合によっては福利厚生と縁をきることも、大切だと思います。

 

 

黒木